ミドリカワ書房/みんなのうた+α

みんなのうた
(すいません、挿入写真はインディーズ時代の「みんなのうた」です)

何だかほんわかしたジャケットに子供は絶対に聴いてはいけませんってオビがついてる、それはあやしいCD。フリーライブ蓮沼にも参戦したミドリカワ書房のメジャーデビューアルバムは、すげぇ毒で、殺傷力のあるリアルが詰まってた。
ここまでストレートだと、いやでも耳を惹きつけられる。


とりあえず、1曲毎にショートドラマが入ってるのが笑える。
しかも声はあのスキージャンプでおなじみとなった茂木淳一氏。

さて肝心の曲だが、アコースティックギターといたってシンプル。
かと言って、フォークソングってわけでもなく、歌謡曲って割り切れるものでもない。
その微妙なバランスを保ちながら、詩が、詩が本当にいい!
「顔2005」では、綺麗な母親が持つ娘の気持ちを、
「それぞれに真実がある」では、離婚する夫婦(詩は夫視点)の物語を、
「保健室の先生」では、保健室の先生(女)の妄想だったりを、
そう、とにかく、こんなにストレートに歌ったやついたか?! って思うくらい、リアルだ。
妙に真実味溢れる詩は決してBGMにはなれない、本を読むがごとく集中して聴いてしまった。

あ、そうそう。
子供は絶対に聴いてはいけませんってば!