ZAZEN BOYS / HIMITSU GIRL'S TOP SECRET

HIMITSU GIRL'S TOP SECRET

・秘密少女、最大の秘密。

嫌でも目に止まるピンクの下地に、何だか妖しい4人が立ち並ぶジャケット。日本にいるのにサイケデリックアメリカンな臭いがぷんぷんするこの独特のCDが持っている破壊力は、想像を絶する。
"ZAZEN BOYS"、"ZAZEN BOYS 2"、そしてナンバーガール時代から共にグルーヴを刻んできたアヒトの脱退。その間もただひたすらに諸行無常の響きを求めて自問自答し続けた向井が一つの答え――秘密少女と出会った。

今までのポップな路線は身を潜め、混沌とした響きと力を増したグルーヴが脳内を駆け巡る。歌もよりHIPHOP…というよりは問答や念仏に近い。
獣道すら歩かず、ただ道なき道を突っ走るこのスタイル――彼らでしか持ち得ない個性を前に出すことはポップであることを脱ぎ捨てることではないか、と不安もあるが、これが答えだとするならば次のアルバムは今までのとは明らかに異なる、日本で唯一無人のものになることは間違いないだろう。
期待大!

岡村靖幸と音楽と犯罪

早熟
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050717-00000000-kyodo-soci

あれから2週間――岡村靖幸という一人のミュージシャンは、音楽という最大の武器を自ら捨てて、高い壁の向こうに閉じこもった、あの事件から2週間経過した。
もうすでに彼の話題はあがってこない。

私が岡村靖幸というミュージシャンを知ったのは復帰してから、ロキオンで特集し始めてからだ。冒頭にアルバムのジャケット写真を掲載したが、検索するとこういうアイドルな写真しか出てこなかったから、何でそんなに沸いているのか分からなかった。

どうせ、ありきたりな音楽でも鳴らしてるんだろう。
そう思っていた。

けど、彼の音楽を聴いて変わった。
熱い。熱すぎる。
しかも、何かすごく惹きつけられる。
それは「スター」という言葉が似合う。本当に、まぶしく、輝いていた。

*  *  *

元ロキオン編集長・鹿野さんが事件報道から一週間後のhttp://www.fact-mag.com/diary/2005/07/24.html#222837で、たくさんのメールを受けて気持ちを語っている。

事件報道の後も、ファンや私のようなちょっと知っている人たちまで、様々な人間が彼の行動について語っていた。

音楽と薬は関係ないとか。

そんなに驚きはないとか。

ドラッグ容認の発言もあった。


ごめん。
俺は驚いたよ。
そしてショックだった。
マッキーのときもショックだった。
自分の好きな音楽を作り出した本人が、音楽を作らなくなるんだ。
残された曲たちは、そりゃあ名曲で、色褪せないだろう。
でも自分の好きな音楽がこれ以上生み出されないなんて、これほどつまらないことは無い。亡くなってしまったならまだしも、いるのにいない状況になってしまう。

せっかく彼の音楽を知ることが出来たのに。
残念でならない。

ミドリカワ書房/みんなのうた+α

みんなのうた
(すいません、挿入写真はインディーズ時代の「みんなのうた」です)

何だかほんわかしたジャケットに子供は絶対に聴いてはいけませんってオビがついてる、それはあやしいCD。フリーライブ蓮沼にも参戦したミドリカワ書房のメジャーデビューアルバムは、すげぇ毒で、殺傷力のあるリアルが詰まってた。
ここまでストレートだと、いやでも耳を惹きつけられる。

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BUMP OF CHICKEN/プラネタリウム

プラネタリウム

プラネタリウム

プラネタリウム、って、そういや、子供の頃以外は行ったことないや、って思ったり。
そんな私事は置いておき、バンプのニューシングルが発売された。
しかも、彼らのリリースペースとしてはかなり早い段階で。
だから若干不安でした。
40秒程度のサビを含んだPVのみしか見ていない状況で、CDを聴いたわけですが……。

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セカイイチ/セカイイチ2005“石コロコロび八起きツアー

新宿LOFTで行われた追加公演にしてツアーファイナルのセカイイチツアーへ行ってきました。……その前に、新宿LOFTがどこか分からず近くの交番でお世話になりました。そしたら、またか、って顔をされました。
初めてだとMARSは分かってもLOFTは分からんのかもしれん。

ぼけーっと待ってて気づいたけど、女性比率高すぎ!
男で来てる人もその女性の彼氏とか、連れとか。
何かちょっと恥ずかしくなったり。
と、幕が上がって4人登場。

MCでもあったけど、セカイイチがこんなに全国周るツアーしたの初めてで。
…とは思えない、素晴らしい音楽を聴かせてくれました。
Vo&Gの岩崎さんが「ありがとう」ってたくさん言っていたのが印象的で。
すごく嬉しくて、すごく楽しくて、自分の音楽やって、それを聞いてもらえて、そういう時ってもう感謝の言葉しかでてこないんだなぁ、と。
理由なんていつも後付けだからね。

あと、さすが大阪出身の二人がいるバンド。MC上手かったですよ。
同じ時間にbonobosもツアーワンマンやってたんですが、Bの泉さんに岩崎さんが「やってるらしいよ」と言うと、「じゃあちょっと二時間ばかり行ってきます」とかベースを下ろしたり(笑)。

ほんとに楽しかったし、あんだけ激しい曲やっても詩が胸に染み入るってのが何ともいえませんでした。ちょっと涙腺うるんだり。

そうそう。新曲演ってくれたんですよ!

僕らは空を飛べない
飛べないから空を見上げて
歩き始める

そんな感じの詩でした。
何か、すごくタフでポップな詩と曲でした。
ぴょんぴょん飛べて楽しかったし。

最後に。
岩崎さん、序盤から飛ばして指から血ぃ出してましたが、大丈夫だったんでしょうか。というか、普通にやってて血だしたバンド初めてみましたよ(苦笑)。
またライブ行きたいなぁ。最高だよ、セカイイチ

石コロブ

石コロブ

WRONG SCALE/triangle to square

TRIANGLE TO SQUARE

WRONG SCALEの7月に発売したニューアルバム。とにかくメロディアス、そしてバンアパが好きなら分かってくれるであろう、心地よい編曲であるスタート&ストップ。そして、すごくリズミカル。

もう、さ。試聴して、なんじゃこりゃああああっ! と驚いた。
今回のバンアパのツアーでも一緒に回ってて、heと同様に気にしてはいた存在。
だけど、こんなにいいとは思ってなかった。
まず買ってくれ、買って聴け。

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